
幸せの分析
“わたしの人生雨続き”と思っても、雨は必ずやむ時が来て、晴れる日がやってくる。そしてトータルで見ると、案外晴れの日が多いかもしれません。
こんにちは。
“健やかで、心豊かな人生を送るために必要なこと”を研究している島田恭子です。
今日は、”しあわせ“を分解してみますね。
1990年頃から盛んになったポジティブ心理学。いろんな研究でわかってきたことがあります。
例えば“お金”や“地位”といった、一時的で物質的な「地位財」と言われるものは、他人と比較することが前提。幸福感はあんまり長続きしないこと。
“人とのつながり”、“健康”、“自由”といった「非地位財」は、周りとの比較ではなく、自分がどう感じるか、に重きが置かれていること。
この「非地位財」は、満足感や幸福感につながっていて、長続きする。
…などなどです。
この「非地位財」から得られる充足感や幸福感は、最近話題の”ウェルビーイング”という言葉であらわされます。日本語でいうと、”いい感じ🎵”といったところでしょうか。
年末ジャンボ宝くじで3億円当たるよりも、好きな仲間と共通の趣味を楽しむ、というほうが、ウェルビーイングに近いイメージです。
慶応大学の前野隆司教授らは、ウェルビーイングの高い人の特徴を、4つの簡単な言葉で表しました。この4つをたくさん感じるほど、私たちは幸せを感じている、ということになります。
(1)やってみよう因子:ワクワクしながら主体的に自己実現に向けて成長すること
(2)ありがとう因子:人とのつながり、絆を感じ、感謝すること
(3)なんとかなる因子:楽観的で失敗を恐れずチャレンジ精神をもつこと
(4)ありのままに因子:他者評価ではなく、自分の軸で自分らしく生きること
(※説明部分は意訳しています)
幸せは自分で目指すもの?
私たちはよく、「私は幸せにはなれない運命なの」、「あの人は幸せな星の元に生まれたのね」って言ったりします。でもこの4つを見ると「幸せって、自分で目指せるかも」って思えてきました
だって「やってみよう」とか「ありのままに」って、自分が主語。
そして「ありがとう」とか、「なんとかなる」って思えるのも、自分の心もちとか、やり方次第な気がする、難しいけど。
私たちの多くは、不幸せよりは幸せになりたいと思っています。
自分が幸せになりたければ、日ごろ自分から人との絆に感謝したり、他人の評価より自分の思いを大切に、失敗しても“まいっか”って思いながら(完全を求めず)、まずはやってみる、ってことなんだなーと…。
“わたしの人生雨続き”と思っても、雨は必ずやむ時が来て、晴れる日がやってくる。そしてトータルで見ると、案外晴れの日が多いかもしれません。
やってみよう、ありのままに。なんとかなるから、ありがとう。
折に触れて、呪文のように、そう唱えながら過ごしていきたいと、心に決めた夜でした。